パパを子育てに巻き込むためのコツ3選

2人が「最高のチーム」になるワーキングカップルの人生戦略 チーム育児

おはようございます!ちーたらのパパです。

今回の記事は、僕たちがこのブログを始めてから記念すべき50記事目!
一つの節目ということで、今日は、原点に立ち返って、共働きの夫婦2人でチーム育児を進めるためのコツ、中でも僕が考える「パパを子育てに巻き込むコツ」についてお話してみたいと思います。

夫が育児をしてくれない…

とお悩みの方の参考になれば嬉しいです!

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僕が積極的に子育てに関わるようになったきっかけ

ちーたらが生まれたのは今から4年前。ちょうど弁護士として法律事務所で働き始めて3年目のことでした。
仕事としては、いろいろな案件の経験を積み、一人で判断できることも増え、また少しずつ僕個人に依頼してくれるお客さんも付き始めた頃で、仕事や付き合いに忙しい日々を送っていました。

そんな中、ちーたらの誕生が近づくにつれ、改めて今後の自分の人生を考えました。
事務所の先輩弁護士を見ると、子どもが複数いるにもかかわらず、夜遅くまで仕事や接待に忙しく、家事・育児は奥さんに任せっきりという人がほとんど。
そうした姿を見ていて先輩弁護士には悪いですが(笑)、「こんな仕事ばっかりの人生は嫌だ」と思い、仕事はある程度セーブし、子育てに積極的に関わっていきたいと考えるようになりました。

そして、実際にちーたらが生まれてから、かわいい我が子を抱いていると、より一層この思いが強くなりました。
また、ちーたらの成長の早さを目の当たりにするにつれ、子どもと過ごすことができる時間は短いんだということを直感的に感じました(実際、少し前に読んだリンダ・グラットン氏の『LIFE SHIFT2―100年時代の行動戦略』に、”子どもが学校に入るまでに一緒に過ごせる週末は222回しかない。それ以降は友だちの家族と遊びに出掛けたりすることが増えて、家族で過ごせる充実した時間は少なくなる”という記述もあり、こんなに時間がないのかと愕然としました。)。

僕は、こうした経験から、長い人生からすればわずかな期間にすぎない子どもが小さい間くらいは、仕事ではなく家庭を中心に、子育てに積極的に関わっていこうと決意しました。

パパを子育てに巻き込むコツ3選

僕がパパを子育てに巻き込むために重要だと考えているポイントは、次の3つです。

  1. 退院直後から子育てに関わらせる
  2. ”大黒柱ヘッドギア”を外させる
  3. 家事や子育てをしたときはとりあえず褒める

この3点は、僕個人の経験上、重要だと感じた点ですが、今までの育児を振り返ってみて一番しっくり来たと感じている本があります。
それは、小室淑惠さんと駒崎弘樹さんの共著『2人が「最高のチーム」になるワーキングカップルの人生戦略』です。

小室淑惠さんは株式会社ワーク・ライフバランスの代表取締役として、駒崎弘樹さんは病児保育サービスを提供しているNPO法人フローレンスの代表理事として、どちらも働き方改革に尽力されている方として有名ですよね。僕自身、小室さんのセミナーを受講したことをきっかけに本書を手に取りました。

①退院直後から子育てに関わらせる

僕が個人的に一番重要だと考えているのは、退院直後、できる限り生まれて間もない時期から、パパを子育てに関わらせることです。
その理由は、

  • 「母親だからといってすぐに何でもできるわけではない」ということをパパに気付かせることができるから
  • ママが一人でやってしまう⇒パパが子育てをしない⇒子どもがパパに懐かない⇒もっとパパが子育てをしなくなるという悪循環を避けることができるから

です。

誰だって最初は母親初心者

まず、「母親だからといってすぐに何でもできるわけではない」ということをパパに気付かせるという点です。

男性の場合、「母親なんだから、子どもが生まれた瞬間から一人で何でもできる」と思いこんでしまっている節があるように思います。今振り返ると、少なくとも、かつての僕は、そう思い込んでいる節がありました。
だからこそ、退院直後から、パパを育児に関わらせることでこうした誤解を払拭し、「母親だからといってすぐに何でもできるわけではない」という当たり前のことに気付かせることが重要だと思います。

僕の場合、このことを痛感した出来事がありました。
ちーたらを妊娠したとき、ママの実家は仕事の都合などがあり、里帰り出産をすることができる状態ではなかったこともあり、2人でちーたらを育てていこうと決めていました。
そのため、ちーたらが生まれて5日後には、僕とママのたった2人でちーたらを育てていかなければならない状況に。
このときの「2人で育てていけるのだろうか」という不安や心許なさは今でも覚えています。
特に記憶に残っているのは、退院直後に2人でちーたらの沐浴をしたときのこと。
プレママ・プレパパ教室などで沐浴の仕方は練習していたものの、やはり生身の赤ちゃんとは勝手が違うもの。なかなか上手く体を洗ったり拭いたりすることができずに時間が掛かってしまいました。
そうこうしているうちに、お湯の温度が低かったこともあってか、ちーたらがブルブル震えはじめました。
焦る2人。挙句「早くしてあげてよ!」「そんなん言ったってわからへんやん」と口論になる始末。
翌日からはしっかり準備をしたこともあり大きなトラブルもなく、少しずつ余裕を持てるようになりましたが、パパママ共々子育ての難しさを痛感しました。

僕は、この出来事があったからこそ、「母親だからといってすぐに何でもできるわけではない」という当たり前のことに気付くことができました。
そして、そのおかげで、「ちーたらを元気に育てていくためには、夫婦2人で協力していかなければならない」という思いを強くしました。

ワンオペ育児の悪循環を避ける

次に、ママが一人でやってしまう⇒パパが子育てをしない⇒子どもがパパに懐かない⇒もっとパパが子育てをしなくなるという悪循環を避けるという点。

誰だって母親初心者と書きましたが、それは父親だって一緒。
子どもと接する時間の多いママからすれば、パパの慣れない手つきや段取りの悪さなどにイライラしてしまうこともあるかもしれません。
でも、ここで自分の両親を頼ったりしてパパが子育てに関わる機会を奪ってしまうと、

パパが子育てをしなくなる⇒子どもがパパに懐かない⇒パパがもっと子育てから遠のく

という悪循環に陥ってしまいかねません。
ショッピングモールなどで、「ママがいい~!」と泣いているお子さんを見かけることがありますが、普段子どものお世話をしているママの負担を軽くするためにも、パパにもっと子どもに愛着を持ってもらうためにも、できる限りこういう事態は避けたいですよね。

そのためには、子どもが生まれて間もない一番大変な時期にパパを子育てに関わらせ、パパとママが一緒に少しずつ育児の経験やスキルを積んでいくことで、

パパが子育てに関わる⇒子どもがパパに懐く⇒パパがもっと子育てにコミットする

というプラスの循環を生み出すことができるのではないかと思います。

②”大黒柱ヘッドギア”を外させる

2つ目は、パパがはめている(かもしれない)”大黒柱ヘッドギア”を外させることです。

特にパパに育児休業を取得してもらったり、残業を減らしてもらうなど仕事をセーブしてもらうためには、この考え方が役に立つのではと考えています。

”大黒柱ヘッドギア”とは

”大黒柱ヘッドギア”という言葉については、前述した『2人が「最高のチーム」になるワーキングカップルの人生戦略』の中で、著者の一人の駒崎さんが次のように述べています。

いっときの基本モデルである「企業戦士+専業主婦」家庭で育った人は、どうしても「男が家族を養う、食べさせる」という長年染み付いた価値観から逃れることができていないように思います。
(中略)
こうした「男が養わねば」という思い込みの強さは、世間の情報を遮断し、おかしな教えでマインドコントロールする「ヘッドギア」をはめたかのよう。

僕自身、仕事や社会のことを考えるときには、女性の社会進出を積極的に推進すべきだと考えていますし、弁護士の仕事としても、取得を目指しているキャリアコンサルタントの仕事としても、そうした面でのサポートがしたいと考えています。
それでも、こと結婚や家庭生活のことになると、どこかで「妻よりも多く稼ぎたい、妻に養ってもらうのは格好悪い」という思いがあると感じます。
世の男性も、「自分が養わないといけない」という考え方にとらわれている方は多いのではないかと思います。

でも、今は、共働き世帯数が片働き世帯数を大きく上回り(※)、ワークライフバランスやダイバーシティが声高に叫ばれる時代です。
「男性が養わなければならない」という思い込みを捨て、夫婦2人で家庭を支えていくと考えることは、ごく当然なことだと思います。
子どもの誕生をきっかけに、夫婦間でこれからの家族の形を話し合うことを通じて、パパママそれぞれの価値観をアップデートすること(特にパパの”大黒柱ヘッドギア”を外させること)は、パパを子育てに巻き込むためにとても重要なことです。

※「令和2年版男女共同参画白書」(HP)によると、2019年では共働き世帯数1245万世帯、片働き世帯582万世帯。

出典:令和2年版男女共同参画白書

夫婦でキャリア観を共有する

この”大黒柱ヘッドギア”を外させるための具体的な方法としては、夫婦でキャリア観を話し合うことに尽きます。

出産を控えた時期は、特に女性が産休に入ってからは、(体調さえ許せば)比較的時間の余裕があるという方も多いのではないかと思います。
この機会に、夫婦2人でゆっくり時間を取って、今後のキャリアについて話し合うことは、パパを子育てに関わらせるという点だけでなく、子どもが生まれてからの家族の形を考えるという点でも、とても重要なことです。

この話し合いを通じて、パパ自ら”大黒柱ヘッドギア”を外すことができれば、出世や評価のために仕事に身を捧げなければいけないと考えていたパパも、「自分1人で稼がなくてもいいんだ」と、肩の荷を下ろすことができるかもしれません。さらに進んで育休を取ってくれれば素晴らしいことですね。

それに、今の時代、積極的に意思表明していなくても、もっと子育てに関わりたいと考えているパパは多いはず。そうしたパパにとってみれば、ママの方から、こうした話し合いを持ち掛け、「パパだけが仕事を頑張らなくていい」と伝えることは、渡りに船、子育てに積極的に関わりたいという気持ちを後押しするきっかけになるかもしれません。

僕たちも、折に触れ、夫婦間で今後の仕事のことやキャリアのことについて話し合いをしています。
こうした話し合いを通じて、我が家の場合は、どちらかというと僕の方がまったりのんびり仕事をしたいと考えている一方、ママはキャリアアップしていきたいと考えていることがわかってきました。
こうやって夫婦お互いのキャリア観を共有できたことで、僕自身、「僕が稼げなくなったとしても、ママに頼ってもいいのかな」と、割り切って仕事の量や時間を減らして、子育てに積極的に関わることができているのではないかと思います。

この点については、先日、Audibleで聴いた尾石晴さんの『ワーママはるのライフシフト習慣術』という本にとても参考になる部分がありましたので、ここでも紹介しておきます(その他の感想については、こちらのTwitterで)。
僕たちと同様共働きで子どもを育てている著者も、夫婦間で中長期的な目線でキャリア観を共有することの重要性を説いています。
その上で、お互いが自分の思い描くキャリアを描くための方法として、”夫婦の一方がアクセルを踏みたいときは、他方がアクセルを緩める”という考え方が紹介されています。具体的には、ママが仕事に専念したいと考えているときは、パパが育休を取ったり定時で帰宅するなどして家事育児を担うという具合ですね。

パパに”大黒柱ヘッドギア”を外してもらうために、もっといえば、夫婦それぞれが自律的なキャリアを形成するためにとても参考になる考え方ですね。

③家事や子育てをしたときはとりあえず褒める

3つ目は、パパが家事や子育てをしたときはとりあえず褒めるということです。

この記事を読み進めてくださっている方は、おそらく、仕事をされている一方で、家庭の中では家事・育児の負担する割合が大きい女性の方ではないかと思います。
そういう立場の方からすれば、「どうしてパパがちょっと家事・育児をしたくらいで褒めないといけないの⁉」と思われるだろうと思いますし、そう感じるのももっともだと思います。

でも、一度パパがやったことを褒めることで、その後も率先して家事・育児に取り組んでくれるとすれば、こんな効率のいい方法はないといえるのではないでしょうか。
男性に限らず、誰でも人から褒められることは嬉しいものです。パパが家事・育児をしてくれたときには、些細なことでも口に出して褒めてみましょう。
そうすることで、家事・育児に協力的でなかったパパも、少しずつ家事・育児に関わってくれるようになるはずです。

僕の場合でいえば、家事・育児のうち、ご飯づくりを主に担当しています。
夕ご飯を作ったときに、一言でも「美味しいね」と言ってくれれば、やっぱり嬉しいですし、明日からも頑張ってご飯を作ろうという気持ちになります。
特に一番嬉しいのは、ちーたらが「美味しい!また作って!」と言ってくれること。ママに褒めてもらうのももちろん嬉しいのですが、思ったことをそのまま口に出す子どもが作った料理を褒めてくれたときの嬉しさは格別です。

このことは、パパを子育てに巻き込むという観点からも応用できるのではないかと思います。
さすがに子どもが言ってもいないことを伝えるのはNGですが、例えば、「〇〇(子どもの名前)がパパの作ったご飯また食べたいって言ってたよ」などとそれとなくパパに伝えれば、きっとパパは進んで料理をしてくれるはずです。

「褒める」ということは、普段、家事・育児を主に担当されているママの立場からすれば、少し納得のいかない面もあるかもしれませんが、「長い目で見れば、自分が楽をするためだ」と割り切って、是非一度試してみてください!

まとめ

以上、僕が考える「パパを子育てに巻き込むコツ」についてまとめてみました。

まだまだ男性の家事育児への参加が進んでいない現状で、パパの立場から家事育児のことを論じることには少し抵抗を感じる部分もあるのですが、パパ目線だからこそ、家事育児の分担で悩まれている方の役に立つこともあるのではと思い、今回、3つの実践法を紹介しました。

あくまで僕個人の経験に基づいた内容になっていますが、一つの事例として参考になれば嬉しいです!

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