夫婦でお互いのキャリア観について話し合おう!

夫婦のキャリア観 キャリコン

こんにちは!ちーたらのママです。

GWも終盤ですね。週明けからの仕事が憂うつという方もいるかもしれません。

そんな時期だからこそ、今日は改めて自分のキャリア観を整理すること、そしてそれを夫婦で共有することの大切さについてお話したいと思います。

GW明けから、さらにイキイキと仕事と家事の両立ができるようなお役に立てば幸いです!

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まずは自分のキャリア観について整理しよう

みなさんはこれまで自分のキャリアについて整理したことがありますか?日々の生活に追われ、それどころではない、という方もいるかもしれません。でもそんなときこそ、少し立ち止まって自分自身と向き合ってほしいのです。

キャリアを整理することは、人生という地図に目的地を定めることに近いのではないかと私自身は考えています。この目的地がないままだと、充実感を得られないまま、モヤモヤしながら日々を過ごすということにもなりかねません。

一方で、自分なりの目的地が定まっていれば、日々現在地を確認することで、これからどう過ごしていくかが明確になりますし、さらには目の前にチャンスが現れたとき、それを掴んで次のステップにつながる、なんていうこともあるかもしれません。

【補足】そもそもキャリアとは?

みなさんはキャリアと聞いて何をイメージされるでしょうか?仕事のこと、特に昇進・昇格のことをイメージされる方が多いかもしれません。

キャリアという言葉の語源はラテン語のCararia(馬車の通り道=轍(わだち))であるとされており、これが転じて、人のたどる行路やその足跡・経路・遍歴を意味するようになったと言われています。つまり、キャリアという言葉は、人の経歴や生涯をも含む意味を持っています。

このため、私がキャリアコンサルタントとしての理論を学んだ日本キャリア開発協会(JCDA)では、キャリアを「人生そのもの」ととらえています。

キャリアとは? | 日本キャリア開発協会(JCDA)
みなさんは、「キャリア」というとどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか? 人によっては、階層を上がっていく

キャリア観の整理の仕方

以下に、キャリア観の整理の仕方の一例をご紹介します。

①好きなものワーク(人生全般)

・名前の通り、自分の好きなものを書き出すというものです。頭で考えるだけではなく、書き出して見える化するのがポイント!ちなみに私は手帳を使って定期的(半年or年1回)にこの作業を行い、自分がモチベーションを感じるポイントを確認しています。好きなものだけでなく、嫌いなもの(嫌なもの)も書き出しておくと、わざわざそうした状況に自分を置かないということにもつながりますので、好きなものと嫌いなものをセットで書き出すのもオススメです!

②ライフラインチャート(人生全般)

・ライフラインチャートは生まれてから現在に至るまでの人生の満足度を曲線で表したものです。縦軸に満足度(充実度)、横軸に過去の年齢(時間軸)をとり、満足していた時期はラインを上げて、逆に満足できていなかった時期は下げるようにしてフリーハンドで描いていきます。

ライフラインチャートが出来上がったら、曲線の山と谷になっている部分に、その簡単な説明文を吹き出しにして書きます。それができたら自分自身にこんな風に問いかけてみてください。

1. 山の部分を見て、共通することは何だろう? 自分が満足(充実)していたのはなぜだろうか?

2. 谷の部分を見て、共通することは何だろう? 自分が満足(充実)していなかったのはなぜだろうか?

これらの自問自答から、自分自身に特有なパターンや自分にとってのキーワードを見つけてみてください。きっと自分自身にとって大切なこと、価値基準が見えてくると思います。

③will-can-must(職業人としてのキャリア観の整理に有効)

これは社内研修などでよく用いられる方法です。組織においては自分の好きなこと、やりたいことだけでなく、組織からの期待に応え成果を出す必要があります。そこでcan(できること)、will(やりたいこと)、must(組織からの期待)を書き出し、この3つの領域が重なるようにするには、今後どのような行動を取ればよいのかを整理していきます。

④ジョブ・カードの活用(職業人としてのキャリア観の整理に有効)

ジョブ・カードは、個人のキャリアアップや、多様な人材の円滑な就職等を促進することを目的とした「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」のツールで、厚生労働省が提供しています。職業生活又はライフイベントの節目といったタイミングで作成、書き加えていくことで、自身のキャリア形成の履歴を生涯にわたって蓄積することができます。

https://jobcard.mhlw.go.jp/job_card.html

ご紹介した中には、職業人としてのキャリア観の整理に特化したものもありますが、先ほどの【補足】で述べたとおり、キャリアは人生そのものを表すという考え方もありますので、キャリア観について整理する際は、今の仕事だけでなく、人生全般について広く考えてみることも有効ではないかと個人的には思っています(例:子どもを産む時期、マイホームを購入する時期、配偶者や親としての振る舞いなど)。

また、自分の価値観がいまいちわからないという場合は「ありたい自分」「ありたくない自分」について考えてみるというのも一つの方法です。が、ここで注意しておきたいのは、【ありたい自分とあるべき自分は異なるものである】ということです。

あるべき自分には、他者からの影響を自分の考えだと思い込んでいたり、外部からの期待を自分のありたい姿であるかのように捉えてしまっているもの(~べき、~べきではない)が含まれていますが、ありたい自分は自分自身の心の内側からもたらされるものです。ありたい自分とあるべき自分にギャップがある場合はモヤモヤ(疑問、違和感、抵抗感)という感情が生じますので、そのモヤモヤから整理してみるのも一つの方法です。

整理したキャリア観を夫婦で共有しよう

自分自身のキャリア観を整理して、スッキリした!明日から頑張ろう!

ちょっと待って!!そのキャリア観をぜひパートナーとも共有してみてください。

みなさんは仕事で目標を立てる際、上司とその目標を共有するのではないでしょうか。同じように、人生をともに歩むパートナーに自分のキャリア観について共有してほしいのです。

なぜ、パートナーとの共有が大切かというと、私たちの生活の中にはパートナー、家族と過ごす時間も含まれています。にもかかわらず、自分で立てた目標を一人で抱えて実践しようとすると、パートナーとしては行動が理解できずに「何やってるのかな?」という気持ちになりますし、場合によっては「勝手にしたら、好きにしたら」とパートナーの理解が得られないまま、一人で目標達成のためにもがいて苦しい思いをする、ということにもなりかねません。

実際、この共有ができていないために仕事と家庭の両立に悩む方をたくさん見てきました。チーム育児では、価値観の共有が非常に大切です。自分のことを話すのは少し気が引けるという方もいるかもしれませんが、この機会にぜひ取り組んでみてください。

最初に目標について共有しておけば、パートナーとしても自分の行動について理解してもらいやすくなりますし、必要であれば一緒になって取り組んでもらえることもあると思います。なにより、自分の身近に自分の目標を理解し、応援してくれる人がいるというのは心強いものです。

ちーたらん家では定期的にお互いのキャリア観について共有し、すり合わせする機会を設けています。こうすることで、例えば「こんな勉強会に参加したい」というときに、「じゃあその日は子どもとでかけておくよor寝かしつけをしておくね」だったり、時には「そのセミナーの情報知りたいから一緒に見よう」というような話ができます。またパートナーから「こんな情報があったよ」と共有してもらうこともできます。

自分のやりたいことを実現しつつ、パートナーにも理解してもらっているということで常に前向きな状態で物事に臨むことができます。感情は記憶力に影響を及ぼすとも言われていますので、取り組んだことをしっかり身につけるためにも、ポジティブであることは重要であるといえそうですね。

いかがでしたでしょうか。普段夫婦/パートナーでそんな話をしたことない、という方は好きなものワークなど、お互いの価値観を共有しやすいようなものからでも取り組んでいただけると良いかと思います。

取り組んでみた結果や、こんなやり方でやってみたなどありましたら、ぜひ共有していただけると嬉しいです!

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