前半戦を振り返る

キャリアコンサルタント養成講座 合格体験記

こんにちは!ちーたらのパパです。

僕も、キャリコンのママの影響を受けて、今春からキャリアコンサルタント資格の取得を目指しています。早いもので、6回目のスクーリングが終わり、ちょうど折返し地点を過ぎました。
そこで、今回はスクーリングの前半戦を振り返ってみたいと思います。

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前回までの記事

キャリコンを目指したきっかけと養成講座を申し込むまでの経緯については、こちら。

養成講座の全体像については、こちら。

スクーリングの様子・課題の一つの添削問題については、こちら。

前半戦で印象に残ったワーク・課題

前半戦を振り返ると、スクーリングでのロールプレイと、課題の「サークル・オブ・ライフ」・逐語録が特に印象に残っています。

とにもかくにもロールプレイ

1つ目はロールプレイです。
キャリアコンサルタント資格を取得するためには、学科試験だけでなく実技試験に合格する必要があります(参照:キャリアコンサルタント試験について)。そのため、スクーリング(特に3回目以降)でも、実技=ロールプレイが中心になります。
ロールプレイというのは、キャリアコンサルタント役とクライエント役に分かれて、実際にキャリアコンサルタントとしてクライエントからキャリアの相談を受けるというワークです(場合によってはオブザーバー役をやることもあります)。

これが本当に難しい…。

僕が受講している講座を主催する日本キャリア開発協会(JCDA)の定義では、キャリアコンサルティングは、自己概念の成長を通して個人のキャリア形成を図ることとされています。
そして、そのためにキャリアコンサルタントは、クライエントに対し、経験代謝、つまり、クライエントに自身が経験した出来事やそのとき感じたことを語ってもらう中で、自己概念を見出してもらい、成長を促すというような関わり方を行います
例えば、仕事にやりがいを感じないと話すクライエントに対して、どんな出来事があったのか、それに対してどのように感じたのかを語ってもらうことを通じて、クライエント自身がやりがいを感じる仕事がどういうものなのか、これからどうしたいかを見つけるのをサポートするというようなイメージです。

講師の方からも口酸っぱく言われるのですが、これはクライエントが抱えている課題に対して、キャリアコンサルタントが解決策を提案するというような問題解決とは異なったアプローチです。
上の例で言えば、仕事にやりがいを感じないと話すというクライエントに対し、「上司には相談しましたか」とか、「転職したらどうですか」などと、個々の問題への解決策を提案しておしまいというわけにはいきません。
普段の仕事では、同僚や部下から相談を受けたとき、何らかの解決策を提案することが求められますので、上記のような問題解決のアプローチが有効だと思うのですが、キャリアコンサルタントとしての関わり方は、これとは全く違うわけです。

なので、普段の仕事で使っているのとは異なる思考回路を使うことになるので、とても難しいですし、いつもスクーリングが終わったあとはヘトヘトになります(笑)

※この点の記述は、現時点での僕の理解を前提にしていますので、正確ではないかもしれません。ご了承ください。

サークルオブライフ(4日目)

2つ目は、スクーリング4日目のサークル・オブ・ライフという課題です。
これはサニー・ハンセンという学者の理論が基になっているのですが、自分の人生を振り返って、印象的なエピソードやそのとき感じたことなどを語り、その中で自分が大切にしている価値観(自己概念)を見つける、という課題です。
具体的な課題としては、二重円が書かれた用紙が事前に配布されますので、その円の外側に生まれてから現在に至るまでに起こった自分の人生に影響を与えた出来事・人物を、円の内側にそのとき感じたことなどを書くというものです。
そして、スクーリングでは、事前に作成した内容を他の受講者に語ることを通じて、自分が大切にしている価値観を探っていくというグループワークを行います。

実際にやってみると、どういった出来事を選ぶのか、そのときにどう感じたのかは、本当に人それぞれでとても興味深いです。
僕は3人のグループで、性別も年代もバラバラでしたが、まさに人生いろいろ、考え方もいろいろで、驚かされました。特に僕が一緒にグループワークを行った方は、2人とも、今までの人生を通じて、自分がどういうキャリアを選ぶかを自身で考え抜いてこられた方で、僕とは対照的であるように感じ、衝撃を受けたことが印象に残っています。

スクーリング全体を通して感じることですが、物事の捉え方や何を良しとするのかという自己概念・価値観は本当に人それぞれなんだなと感じます。

逐語録作成(5日目)

3つ目は、スクーリング5日目の逐語録という課題です。
逐語録というのは、自分がキャリアコンサルタント役として行うロールプレイのやり取りの文字起こしをする、という課題です。これがとても大変でした(笑)

シンプルに時間がかかる

15分間程度のロールプレイの文字起こしなのですが、講師の方からは、「自分の癖や特徴を把握するために、相槌や沈黙も含めて正確に再現してください」と言われます。
なので、完成するまで6時間程度はかかったでしょうか。仕事や家事がある中で、これだけの時間を確保するのは大変でした。
僕は平日のお昼休みに時間を作って少しずつ完成させていきましたが、仕事終わりやお休みにまとめてやる方が効率的かもしれませんね。

ちなみに、自分の声を聞くというのは、皆さん抵抗があるのではないかなと思いますが、僕は、この課題に関してはあまり気になりませんでした。
それよりも、変な質問してるとか、無駄な相槌してるなという方が気になって、そちらの方がキツかったです(笑)

上手くできていないことが露見する

実際のロールプレイでは、クライエント役が同じ講座を受けていることもあってか、クライエント役の方が結構進んでいろんな話をしてくれます(この辺りは参加しているクラスやグループにもよると思いますが)。
なので、ロールプレイが終わった時点では、それとなく形になったような気分になることもあります。
でも、今回、文字起こしをしてみると、まあひどい(笑)なんでこんな質問してるんだろうと思うところが多々あります。
もちろん、最初から上手くできるわけがないのですが、こうやって目に見える形で現実を突きつけられるとちょっと辛い部分がありました…。

前半戦を通して感じたこと

できない自分と向き合うのがツラい

僕自身社会に出てからそれなりの年数が経ちましたが、大人になってからダメ出しされる機会ってあまり多くないですよね。
スクーリングでは、キャリアコンサルタント養成のための講座ですから、当然色々ダメ出し、というかフィードバックを受けます。印象に残っているフィードバックとしては、講師の方に「○○○って質問があったけど、どういう意図だったの?」と指摘されたり、クライエント役の受講生に「話が嚙み合わなくて、不完全燃焼って感じです」など、なかなか辛辣なコメントを受けることもありました。
最初から上手くできるわけがないですし、これもまさに受講する人の自己概念・価値観というか、受け止め方次第だと思うのですが、僕にとっては結構ツラいと感じることもありました。

自分が何者か見失う

課題のサークル・オブ・ライフについても述べたように、講座の中では、自分の価値観だったり人生を振り返る機会が多くあります。
そうする中で、僕自身、何がしたかったんだっけ、何が好きなんだっけと自分を見失っているように感じています。
仕事に関して言えば、元々弁護士を志したきっかけはありました。でも、高校生くらいになると、何となく良い大学に入ろうという思いで大学に進学したし、大学に入ってからも周りの友人が弁護士を目指していたことに影響を受けてそのまま弁護士になったんだなということに気付かされました。
講座を受講する前から何となく気付いてはいたのですが、こうして改めて自分と向き合うというのは、(良い意味でも悪い意味でも)衝撃を伴うものなんだなと感じます。就職活動のときも、きちんとした自己分析をしてこなかったので、余計にそう感じるのかもしれません。

ネガティブな話に聞こえるかもしれませんが(笑)、僕自身は、ママから、「今気づけて良かったんじゃない?定年間近で気付いたら辛いよ」と言ってもらったこともあり、今回の経験を前向きに捉えることができています。

自分のやりたいことがぼんやり見えてくる

講座を受ける中で、自分がやりたいこと、やりがいを感じることがぼんやり見えてきたように感じています。

先にも触れた通り、JCDAの定義によると、キャリアコンサルタントというのは、自己概念の成長をサポートする仕事だと理解しています。
実際、スクーリングでのロールプレイの中で、クライエント役の方から、「話を聞いてもらって新しい考え方に気付けた」といようなコメントをしてもらえることもありました。
こうしてキャリアコンサルタント役として関わっていく中で、僕自身、「こんな形でキャリア形成のお手伝いができたら幸せだな」と感じています。

元々、事務所で弁護士をやっていたときも、法教育という形で、小学生や高校生を相手に法律に関する授業をするということをやっていました。法教育という分野に限らず、キャリアという観点からも、多くの人のサポートができたらと、おぼろげながら今後の人生でやりたいことが見えてきたような気がします。
この点では、まだ講座の途中ではありますが、キャリアコンサルタント養成講座を受けてよかったなと感じています。

まとめ

以上、前半戦のスクーリングを振り返ってみました。
スクーリングはまだ半分残っていますが、かなり濃い時間を過ごせていると感じています。最近リカレント教育という言葉が言われるようになりましたが、大人になってから勉強ができるというのは本当に素晴らしいことですね!

引き続き、勉強の経過については、随時、僕個人のTwitterアカウント(ID:@chitara0607)でも更新したいと思いますので、よろしければこちらもフォローしてください!

特に22年11月のキャリアコンサルタント試験合格を目指している方、一緒に頑張りましょう!

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