キャリア開発の考え方

キャリアコンサルタント キャリア開発 キャリア観

おはようございます。ちーたらのママです。

仕事の夏休みも終わり、仕事モードに切り替えなければと思いながら、まだまだ夏休みモードから抜けられていないという方もいるかもしれませんね。

今日は、そんなときだからこそじっくり考えてみたい”キャリア開発の考え方”についてご紹介したいと思います。

スポンサーリンク

エドガー・H・シャインの理論

このブログをご覧いただいている方の多くは企業にお勤めの方かと思います。

そんな組織で働く方のキャリア開発について参考になるのが、エドガー・H・シャインの理論です。

シャインは組織心理学の分野を開発したことでも知られています。

シャインは「(組織における)キャリア開発の視点の本質は、時の経過に伴う個人と組織の相互作用」である、としています。普段組織内で働いていると、組織のニーズが個人に落ちてきて仕事に取り組んでいる(個人のニーズとなる)ような印象を受けますが、そうではなくて、あくまで組織のニーズと個人のニーズは並列関係にあるということです。

そして「相互作用」と表現されているように、組織のニーズと個人のニーズはすり合わせを行う必要があります。ただし双方のニーズは環境の変化(たとえば昇進や昇格、ライフステージの変化など)によって影響を受けるため、一度すり合わせて終わりではなく、定期的にすり合わせを行うことが重要であるといえます。

日々仕事をしていると、言われたことだけをやっていたり、自分の意思を介在させる余地がないと思ってしまいがちですが、自分らしいキャリア開発について考えるうえでは、組織と個人は対等であることをぜひ知っておいていただきたいと思います。

具体的にはどうするのか?

では、組織におけるキャリア開発において個人はどのように向き合っていけばよいのでしょうか。

まず職場でマネジメントを担っている方は組織のニーズを押しつけるのではなく、部下本人の意向とのすりあわせを意識していただくことが重要であるといえます。

またご自身が部下の立場である場合には、上司に言われるのをただ待っているのではなく、自分に期待される役割を積極的に理解する姿勢を示すとともに、自分のニーズについても必要なタイミングで上司に伝えることが重要です。特に働き方が多様化している現代において、自らのキャリア観を言語化し、周囲と共有することが、自分らしいキャリアを形成するうえで必要になってくると考えています。

しかしながら、自分のキャリア観を押しつけたり、それしかやらないというスタンスでは受け入れられません。組織と個人のニーズをすり合わせるためには、普段から上司-部下でコミュニケーションを取り、お互いの考えを受け入れられる関係を作っておくことも大切ではないかと思います。

まとめ

今日は「キャリア開発の考え方」をテーマにお話しました。

共働き子育て世代は日々の両立に忙殺されてしまいがちですが、そうして行き当たりばったりになってしまうと、自分のキャリアについてモヤモヤを抱えながら仕事をすることになってしまいかねません。自分のキャリアは子育てが一段落してから、という方もいるかもしれませんか、子どもが手を離れて、ふと自分のキャリアについて考えてみると、何がしたいのかわからず、ただ目の前の仕事に取り組むしかないということになってしまう、という方もおられます。

仕事と育児の両立を実践していくうえでは、一歩立ち止まって自分のキャリアについて考え、周囲と共有しておくことで、「こんなはずじゃなかったのに」「毎日の生活にメリハリがなく同じことの繰り返しのように感じる」と悩むことも少なくなるのではないかと考えています。

お子さんもこれから新学期を迎えるこの時期、私たち親世代も自分のキャリアについて考えてみてはいかがでしょうか。それでは、また来週♪

コメント