メタ認知の重要性

メタ認知 リフレクション キャリコン

おはようございます。ちーたらのママです。

先日会社で社外交流会を実施しました。今回の交流会は単なる交流の場に留まらず、自分らしさを実現するためにどんな行動を起こすか、を最終的な目的としていて、その中で”自分の大事にしたい価値観”と向き合うことをポイントとして掲げています。

実はこの交流会、先日ご紹介した子連れMBAで知り合った仲間との会話が発端になったものなんです!子連れMBAに参加してなかったらやってなかったかもしれない(会社のニーズって働く人たちのニーズと異なってたりすることが多々ありますしね)と思うと、自ら学び色んな人と交流する、大人の学びって重要なんだなと改めて実感しています。

さて、話を戻して今回の交流会では自分の”大事にしたい価値観”を知ることに重点を置いていますが、それを考えるうえでのポイントとなるのが【メタ認知】です。

あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、今日はメタ認知の重要性についてお話したいと思います。

スポンサーリンク

認知とは

そもそも、認知とは「外界にある対象を知覚し、それが何なのかを判断する」ことです。

言葉だとわかりづらいので例を挙げてみます。

例:朝起きて下図のような天気だったらどう感じますか?

おそらく、「今日もいい天気だなあ」と思う方が多いのではないでしょうか。これが認知です。

認知は過去の経験や知識によって形成されたものの見方に依存するとされており、新たに事実に対する知覚と判断を行うと、新たな物の見方が形成され、蓄積されていきます。

メタ認知

では、今回取り上げる「メタ認知」とはどういうものなのでしょうか。

メタ認知は「認知していることを認知する」こととされています。なんだかますますわからなくなりましたね(笑)これは言い換えると、”自分の認知を客観的に捉えること”だと言えます。

先ほどの例を使っていうと、「晴れた空を見て、今日もいい天気だと認知している自分」に気付く、ということになります。

とはいえ、自分の認知を客観的に捉えるって難しいですよね。そこで「認知の4点セット」を使って自分の認知を可視化します。

認知の4点セット

認知の4点セットは「意見」を中心に、感情・経験・価値観から成っています。

①意見:あなたの意見は何か?

②経験:その意見の背景には、どのような経験や、経験を通して知っていることがあるか?

③感情:その経験には、どのような感情が紐づいているか?

④価値観:意見、経験、感情を俯瞰してあなたが大切にしていることは何か?

この認知の4点セットのフレームワークを使うと、普段の生活のなかで他者と意見が異なったとき、なぜ意見が異なるのか?を理解することができますし、仮に同じ意見だとしても、その基になる経験や感情、価値観は人それぞれ異なるということが理解できるかと思います。

認知については下記の書籍にわかりやすく書かれていますので、よければ見てみてください!

kindle unlimited読み放題にも入っていますよ。

メタ認知力を高める必要性

ここまで認知・メタ認知についてご説明してきましたが、なぜ今回の交流会でメタ認知を大事にしているかというと、今回のプログラムを通して、参加者各自が内省(自分を見つめなおす、自分と向き合う)を行い、未来の意思決定と行動につなげることを期待していますが、メタ認知が十分でないと、自分の見たいようにしか物事を見ることができず、期待する効果を得ることができないと考えているからです。

そのため、事前に認知やメタ認知の重要性を参加者全員に理解してもらい、全員が同じフレームワークでディスカッションを進めることができるように工夫しています。ディスカッション時に共通のフレームワークがないと、内省を促す問いかけがうまくできず、単にお互いの意見を交換して終わり、ということになってしまいかねないからです。

参加者からは認知の4点セットを意識するのがなかなか難しかった、との意見がありましたが、それだけ普段私たちは自分の意見を当たり前と捉えすぎてしまっているのかもしれません。だからこそ、認知の4点セットを意識することで、他者との違いが明確になる(=自分らしさに気付く)のだと思います。

また他者の認知を想像することで共感力が高まり、信頼関係が構築できるだけでなく、お互いに認知を意識して関わることで他者からの気づきを得ることにつながると考えています。

まとめ

今日は「メタ認知の重要性」をテーマにお話しました。

特に認知の4点セットなどは日常生活でも使えるフレームワークですので、「あの人とは考え方が合わないな」「自分のことをわかってもらえなくてイライラする」といったことがあれば、まずは認知の4点セットを使って自分の意見を紐解いてみてはいかがでしょうか。

そうすることで自己理解が深まるだけでなく、他者の意見も受け入れられるようになり、職場や家庭での人間関係を円滑にすることにも役立つのではないかと思います。

それでは、また来週♪

コメント