こんにちは!ちーたらのパパです。
実は、僕も、ママのキャリコン取得に感化されて、今春からキャリアコンサルタント資格の取得を目指しています。
そこで、このブログでも、キャリアコンサルタント資格取得に至るまでの道のりを紹介しようと思います。
今回は、事前準備編として、キャリアコンサルタント講座と専門実践教育訓練給付金の申請についてです。
資格取得のきっかけ
①ママのキャリコン取得に影響を受ける
ちーたらん家のママは、昨年、キャリアコンサルタントの資格を取得しました。
キャリアコンサルタントを取得するまでの間、僕も、当然、勉強している内容やその様子を見ていました。
その中で、ママから、「個人のキャリアや組織をより良くするための方法について、理論的な裏付けを得られて面白いよ!」といった話がありました。
僕にとって、この言葉は響きました。職業柄、どうしても体系的な理論というものに興味をそそられるのです(笑)
②自分の所属組織を変えたい
僕は、今、メーカーの法務部で勤務しています。
僕にとっては人生初のサラリーマン生活になるわけですが、会社ならではの決裁というシステムの煩わしさだったり、他部署との調整の大変さだったり、驚きの連続でした。
初めのうちは「まぁこんなもんかな」と、目の前の仕事に慣れることに専念していました。
ただ、仕事に慣れ始めると、次第に、日々の業務に関して以下のような課題を感じ始めました。
- 業務の属人化:他の部員がどんな業務をやっているのかわからない…。
- 業務が固定化・縦割り:契約審査など定型的な業務が中心で、しかも他部署とのコミュニケーションも活発とは言えない。
- 仕事へのやりがい・自身の成長が感じられにくい:2点目のような環境もあってか、仕事のやりがいや将来のキャリアが見通せない。
…法務部あるあるかもしれませんね(笑)皆さんの会社ではどうでしょうか?
いずれにせよ、こうした課題を感じていたことから、硬直的な組織を変えたい、個々の部員がもっと自分の仕事に誇りややりがいを持てるような環境にしたいという思いを抱えていました。
③自身のキャリアアップ
僕は、約4年間法律事務所で勤務し、いわゆる町弁(大企業ではなく、普通の中小企業や町の人々からの案件を中心に取り扱う弁護士)として、様々な業務に関わってきました。
ただ、これといった専門分野もなく、弁護士として何か強みを身に付けなければとずっと思っていました。
そこで、今から約2年前、メーカーの法務部という新しい世界に飛び込みました。
メーカーの法務部では、独占禁止法や知的財産関係など専門的な分野の業務に携わることができ、弁護士として、新たな分野を開拓することができていると感じています。
他方で、上記②のような課題を感じる中で、人材開発、チームビルディングなどの分野に興味を持つようになりました。
以上、3つの理由から、「僕もキャリアコンサルタントを取得しよう!」と決意しました。
ちなみに、同じ理由からコーチングの勉強をすることも考えました。
ただ、コーチングについては、現在のところ公的な資格がなく、各団体が提供しているプログラムも玉石混交のように感じたこと、費用も高額なものが多いことから、まずは国家資格であるキャリアコンサルタントを取得しようと考えました。
説明会の受講
講座の選択
キャリアコンサルタント資格を取得するためには、まず、実務経験として、以下のいずれかの要件を充たす必要があります。
1.厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方
2.労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する方
3.技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方
試験要項-受験案内(特定非営利活動法人日本キャリア開発協会HP)
そのため、僕のように実務経験がない場合は、1の「厚生労働大臣が認定する講座」を受講し修了しなければなりません。
この講座として、僕は、日本マンパワーのキャリアコンサルタント講座を選択しました。
理由は、ママも日本マンパワーの講座を受講していたから、ということに尽きます(笑)
説明会の受講
とはいえ、さすがにママに勧められるがままというわけにもいかないので、まず、日本マンパワーの講座説明会を受講しました。
説明会は、以下のスケジュールで行われました。
1.キャリアコンサルタントとは?(国家資格、試験など)
キャリアコンサルタント養成講座説明会(日本マンパワーHP)
2.CDA資格の特徴と充実したサポートについて(有資格者による体験談など)
3.キャリアコンサルタントが活躍するフィールド
4.体験グループワーク
5.キャリアコンサルタント養成講座の概要(教育訓練給付金、参加者特典クーポン、仮予約など)
ここでようやくキャリアコンサルタントの資格について詳しく知ることができました。
その他にも、体験グループワークとして、参加者同士で自身のキャリア観を話す場が設けられたりと、盛りだくさんの内容になっていました。
また、説明会では、1万円割引のクーポンと、後述の専門実践教育訓練給付金の申請のために必要となる情報をもらえますので、忘れないようにメモしておきましょう。
専門実践教育訓練給付金の申請
専門実践教育訓練給付金とは
専門実践教育訓練給付金については、厚生労働省のHPでは、以下のように説明されています。
一定の条件を満たす雇用保険の被保険者(在職者)、または被保険者であった方(離職者)が、厚生労働大臣の指定する専門実践教育訓練を受講し修了した場合、本人が教育訓練施設に支払った教育訓練経費の一定の割合額(上限あり)をハローワークから支給する制度
専門実践教育訓練給付金・教育訓練支援給付金のご案内(厚生労働省HP)
…わかりにくいですね。
要は、雇用保険の被保険者が、厚生労働大臣の指定する講座を受講し修了した場合、その受講料を一部支払いますよという制度です。
受給要件
受給要件についても、厚生労働省のHPでは、以下のように説明されています。
①雇用保険の被保険者
専門実践教育訓練の受講を開始した日(受講開始日)に雇用保険の被保険者の方のうち、支給要件期間が3年以上(※)ある方②雇用保険の被保険者であった方
受講開始日に被保険者でない方のうち、被保険者資格を喪失した日(離職日の翌日)以降、受講開始日までが1年以内であり、かつ支給要件期間が3年以上(※)ある方※初めて受給しようとする方については2年以上あれば可。
専門実践教育訓練給付金・教育訓練支援給付金のご案内(厚生労働省HP)
これもちょっと分かりにくいですよね。
日本マンパワーの講座説明会でも、後でお話する訓練前キャリアコンサルティングの予約の時にも、「受給資格についてはハローワークに確認してくださいね。」と念押しされましたので、不安な方は問い合わせをするのが早いと思います。
支給額
支給額については、以下の表の通りです。
専門実践教育訓練の受講中 | 専門実践教育訓練の修了後 | |
支給額 (受講者が支払った受講料 ×右欄の割合) | 50% ※ただし、4千円を超える場合のみ。 | 20% ※資格取得をし、かつ修了した日の翌日から1年以内に被保険者として雇用された場合。 ※ただし、4千円を超える場合のみ。 |
要するに、キャリアコンサルタント資格の場合だと、①講座を修了したときに受講料の50%、さらに、②講座修了直後の資格試験に1回で合格したときに追加で受講料の20%が支給されるということになります。
※ちなみに、厚生労働省のHPでは、修了後の支給額が「70%」と記載されていますが、支給済みの金額との差額が支給されるため、追加支給額は20%になります。
日本マンパワーの講座の場合、受講料は定価374,000円(税込)ですので、最大で261,800円が支給される計算になります。
これだけの金額の支援を受けられるというのは、かなり嬉しいですよね!
申請書類
申請書類についても、厚生労働省のHPによると、以下のように説明されています。
①教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票(ハローワーク等で配布)
専門実践教育訓練給付金・教育訓練支援給付金のご案内(厚生労働省HP)
②ジョブカード(訓練前キャリアコンサルティングでの発行から1年以内のもの)
③本人・住所確認書類(運転免許証、住民基本台帳カード(写真付き)、マイナンバーカード)
④-1個人番号(マイナンバー)確認書類
(マイナンバーカード、通知カード、マイナンバーの記載のある住民票の写しのいずれか(コピー不可))
④-2身元(実在)確認書類
(マイナンバーカード、運転免許証、官公署が発行する身分証明書・資格証明書(写真付き)など(コピー不可))
⑤写真2枚(最近の写真、正面上半身、縦3.0㎝×横2.5㎝)
⑥払渡希望金融機関の通帳またはキャッシュカード
⑦専門実践教育訓練給付及び特定一般教育訓練給付再受給時報告
(過去に専門実践教育訓練給付及び特定一般教育訓練給付を受給したことがある場合)
⑧郵送による申請(やむを得ない事由があると認められた場合に限る)の場合は、証明書などの添付書類
申請書類についても、ハローワークに問い合わせをすると教えてもらえますが、
僕が申請したときは、②のジョブカード、マイナンバーカード、⑥預金通帳を持参するだけでOKでした。
写真は、マイナンバーカードを提示すれば必須ではないとのことでした。証明写真を準備するのは地味に面倒なので、事前に調べておけばよかった…。
また、申請書類のうち、②ジョブカードの作成は結構大変です。
ジョブカードについては、
「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールであり、個人のキャリアアップや、多様な人材の円滑な就職等を促進するため、労働市場インフラとして、キャリアコンサルティング等の個人への相談支援のもと、求職活動、職業能力開発などの各場面において活用するもの
ジョブ・カード制度総合サイト(厚生労働省)
と説明されています。
このジョブカードは、指定の書式を使用して作成する必要があり(書式はこちらからダウンロードできます)、申請書類として、次の4点を作成する必要があります。
- キャリアプランシート
- 職務経歴シート
- 職業能力証明(免許・資格)
- 職業能力証明(学習歴・訓練歴)
このジョブカードには、自身の価値観や強みだったり、高校・大学等の学校や今までの職歴の中で身に付けたことなど、今までの人生を振り返った上で、赤裸々に記載する必要がありますので(笑)、結構大変です。
とはいえ、特にキャリアコンサルタントを目指す場合には、「これからこういう勉強や仕事をしていくんだ」という意識付けにもなりますし、ジョブカードの記載内容が不十分だと、すぐ後でお話する訓練前キャリアコンサルティングで書き直すように言われることもあるようですので、しっかり考えて作成しましょう!
さらに、ジョブカードを作成したら、キャリアコンサルタントの資格保有者による訓練前キャリアコンサルティングを受けなければなりません。
事前に予約を取る必要がありますので、管轄のハローワークに問い合わせをしましょう。
僕の場合は、管轄のハローワークから、実際に訓練前キャリアコンサルティングを実施してくれるキャリアコンサルタント協会を紹介してもらい、その協会に電話をして空いている日時を予約するという流れでした。
なお、ここまで受給要件など紹介してきましたが、結局最後にはハローワークに問い合わせをする必要がありますので、受給要件や申請書類についても、まとめて聞いてしまうのが楽かなと思います。
注意点
以上の専門実践教育訓練給付金の申請手続は、原則として、受講開始日の1か月前に提出する必要があります。
僕が説明会を受講したとき、既に受講開始日の1か月前を過ぎていたのですが、説明会でも「できるだけ早く手続をしてください」との説明しかなく、「え?どういうこと?」とよくわからず…。
訓練前キャリアコンサルティングの予約のときにキャリアコンサルタント協会の方に尋ねてみると、
「ハローワークが受け付けてくれるかどうかによりますので、ハローワークに確認してくださいね」
とのことでした。
改めてハローワークに確認すると、「27日に申請いただければ大丈夫ですよ」とのことでした(僕の場合、受講開始日は3月16日)。
この辺りは管轄のハローワーク次第だと思いますので、受講開始日の1か月前を過ぎてから申請をする場合は、必ず、ハローワークに確認しておきましょう!
ハローワークでの手続
訓練前キャリアコンサルティング
訓練前キャリアコンサルティングでは、キャリアコンサルタント資格保有者の方と1対1で面談を行います。
具体的な内容は、面談を行うキャリアコンサルタント次第だとは思いますが、ジョブカードの記載内容に基づいて、「なぜ、今回申請を行う講座を受講するのか」といった点を中心に話をすることになると思います。
僕の場合は、
- なぜキャリアコンサルタントを取得しようと思ったのか
- 自身のキャリア・職場について課題と感じている点(上記の資格取得きっかけで述べたような内容)
- キャリアコンサルタント資格取得後、どのように資格を活かしたいと考えているか
といった内容を中心に30分ほど面談をしてもらいました。
面談の後、その場でジョブカードにキャリアコンサルタントのコメントを記載してもらい、ジョブカードは完成です。
専門実践教育訓練給付金の申請
ジョブカードの完成後、いよいよ、ハローワークの窓口に申請書を提出します。
窓口でもらえる「①教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票」に記入し、本人確認書類などを提示すれば、手続は完了です。
このとき、受講する講座の講座名や講座の番号を記入する必要がありますので、説明会でもらえる資料(「専門実践教育訓練給付金の利用について」)を忘れないで持参しましょう。
この手続の後、1週間ほどで、受給資格者証が郵送されてきました。
僕の場合は、申請手続が受講開始日ギリギリになってしまったので、受給資格者証を確認する前に、日本マンパワーの講座の申し込みをしちゃいましたが、手続に不備があると怖いですし、皆さんは余裕を持って手続をしましょうね!
まとめ
以上が僕が専門実践教育訓練給付金の申請手続をした時のまとめです。
どうしてもこの種の手続はわかりにくく、大変ですよね…。
ですが、最大で70%もの受講費が返ってくるとてもお得な制度ですので、是非利用しましょう!
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