『不機嫌な妻 無関心な夫 うまくいっている夫婦の話し方』

不機嫌な妻 無関心な夫 読書

こんにちは!ちーたらのパパです。

メーカーで働くようになってから、お昼休みやスキマ時間に読書をするようになりました。
このブログでも、僕が読んだ本の紹介とそこから得られた気づきなどを紹介していきます!

今回紹介する本はこちら!

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あらすじ

本書は、『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』や『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』などコミュニケーションに関する著書を多数出版されている五百田達成さんの著書です。
この本においても、夫婦のコミュニケーションを円滑にするための様々な方法が紹介されています。

共感ポイント

本書を読んで特に共感したポイントを4つご紹介します。

①夫婦は他人。他人として敬うことが大切。

夫婦とのコミュニケーションでは、パートナーに対する甘えからか、適当に相槌を打ったり、不躾な言葉遣いをしてしまうという方も多いのではないでしょうか。僕自身、仕事がうまくいっていなかったり、嫌なことがあったりすると、話に身が入らずに適当に相槌を打ってしまったなと後になって反省することがよくあります。

でも、夫婦は、家族(特に親)のような無償の愛を持って接してくれる存在ではなく、元々は異なる価値観・家族観を持った他人です。
「夫婦関係」とは、たとえるなら「健康」のようなもの”であって、”大切にメンテナンス”すべきものという指摘もあるように、こうしたコミュニケーションを取り続けていると、いずれ愛想をつかされてしまうことも十分考えられますよね。

夫婦というのは元は他人同士であって、ある意味脆い関係であるからこそ、お互いを尊重すべきという大原則を忘れず、日々のコミュニケーションでも意識しなければと改めて感じたところです

②態度で察してもらおうとするのではなく、言葉で説明する

個人的には、本書の中で一番耳が痛い箇所でした…。
僕自身、どういうわけか、元々自分の感情は表に出すべきではないと思い込んでいたために、上述の通り、仕事やプライベートで何か嫌なことがあっても、一人でムスッとしていることが多かったです。
今振り返ってみると、家族という甘え・依存があるがゆえに、そういう態度を取ることで周囲の家族に気に掛けてもらえる、そして、自分の思い通りの行動を取ってもらうことを期待していたのだろうと思います。恥ずかしい限りですが…。

でも、周囲の家族からすれば、何が嫌だったのか、どうしてもらいたいのかなんて、わかりようがないですよね。
本書を読んで、どんな出来事があったのか、それについてどう感じたかをきちんと説明すること(言葉にできないならうまく説明できないと説明すること)が重要なんだと改めて気づかされました。

また、本書を読んでからは、ちーたらが泣いたりぐずったりしたときにも、何が嫌だったのか、本人に聞くようにしています。
まだ難しいのか、「さっきの嫌だった」などと要領を得ない答えが返ってくることもありますが、少しずつ、「○○されたのが嫌だった」などと自分の言葉で嫌だったことを説明できるようになってきたように思います。
ちーたらの自立を支援するためにも、こうしたちーたら自身の思いを大事にする働きかけを続けていきたいところです。

子どもの自立のための支援については、Audibleで聴いた尾石晴さんの『ワーママはるのライフシフト習慣術』で述べられていた”親の手の引き算をしていく”という考え方が参考になりました。
こちらの本は、子育てについてだけでなく、夫婦の関係や仕事のことなど子育て中のママだけでなくパパにも参考になる情報がまとめられていますので、よろしければこちらもご覧ください!

③命令形ではなく、疑問形にしてみる

夫婦に限らず家族間のコミュニケーションでは、つい、「~して」と指示の形を取ってしまいがちですよね。
本書では、夫婦間のコミュニケーションを”まろやか”にするための方法として、指示の形ではなく、疑問形を用いることが紹介されています。

この点については、ちょうど同じ時期に読んでいた岸見一郎さんの『改訂版 𠮟らない子育て』にも同様の指摘があり、なるほどと納得しました。
こちらの本は、『嫌われる勇気』などで有名な著者が子どもとのコミュニケーションについて解説した本ですが、”子どもと大人とは対等なのですから、命令することはできない”との記述があります。
相手がパートナーであれ子どもであれ、家族間のコミュニケーションでも相手を一人の人間として扱い尊重するということは共通するということですね。

本書や『改訂版 𠮟らない子育て』を総合すると、次のように整理できるかなと考えています。

  • 「~して」という発言は、文法的には命令形で、意識しているか否かにかかわらず、相手に断る余地がない=上下関係が前提
    ⇒その結果、言われた側は、強制されたように感じ、感情的に反発を覚える。
  • これに対して、「~してくれない?」と疑問形にしたり、「~してくれると、嬉しいんだけど」と仮定文を用いると、相手には断る余地がある=対等な関係
    ⇒その結果、相手も自分のことを尊重してもらえていると感じる。

実際、僕自身、本書や『改訂版 𠮟らない子育て』を読んでから、特にちーたらとの関係では、命令形ではなく、疑問形や仮定文を使ったコミュニケーションを心掛けています。
その結果、以前にもまして、ちーたらが率先しておもちゃのお片付けやお出かけの準備をしてくれるようになったと感じています。

些細なことのように思えますが、こうしたちょっとした言葉遣いに気を配ることが、夫婦間・家族観のコミュニケーションを円滑にするためのコツなのかもしれません。

④いったんは受け入れる

夫婦間で何かしらトラブルが発生したとき、「そっちだって…」と反論してしまったという経験はないでしょうか。僕自身、ちょうど本書を読んでいたときに、ママとちょっとしたことで口論になった際、以前から気になっていたことを口にした結果、ママの不興を買ったということがありました…。

でも、反論をされた側からすれば、話をすり替えられたように感じ、きちんと話を聞いてもらえてないと感じるのは当然ですよね。

まさに本書で述べられている通り、”相手の不備を持ち出すとしても、まずは自分の非を認めてから。”ということを意識しなければと感じた出来事でした。

まとめ 

以上、『不機嫌な妻 無関心な夫 うまくいっている夫婦の話し方』について紹介しました。

「夫婦なのにいろいろ気を遣わないといけないなんて窮屈…」と思われた方もいるかもしれません。
でも、本書で強調されているように、”夫婦は結局、他人”なのですから、”大切にメンテナンス”すべき対象であることを忘れずに、普段のコミュニケーションを取ることが重要だと思います。
そうであるにもかかわらず、夫婦においては、家族という甘えも手伝って、普段の言動を省みる機会というのはほとんどないのではないでしょうか。
その意味で、本書は、夫婦間のコミュニケーションや日頃の言動を振り返る良い機会になると思います。
今回の記事が皆さんの参考になれば嬉しいです!

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