土を耕す ~10年後どんな家族でありたいか~

チーム育児

おはようございます!ちーたらのママです。

以前、あるセミナーに参加したときのことです。ある登壇者の方が「組織づくりは土を耕すことに似ている」という話をされていました。

土が悪いと、良い作物はできないし、一時的に作物に何らかの処置を行ったとしても、次に作る作物がまた悪くなってしまう。また土を放っておいても土は悪くなってしまう。
一方でよい土を作るためには長い年月がかかるけれど、きちんと耕し、よい土を作れば、よい作物を作ることができるというようなニュアンスだったと記憶しています。

この話を聞きながら、これってそのまま家族のありかたを考えるときにも使えるフレームワークではないかと思いました。
このときちょうどモヤモヤを抱えていた私は、ちーたらんちの土づくりについて考えてみることにしました。

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うまく言葉にできないイライラにイライラ

ちょうどこのとき、おもちちゃんが生まれて、ちーたらは「お兄ちゃんとして頑張らないと」と気を張っている日々。
けれども、まだまだうまく表現できないこともあって、言葉にならない言葉をぶつけて、イライラしていることがありました。
これに対して、私たち親もちーたらが何を言いたいのか、わからないことにイライラしてしまって、みんなが負の感情を抱えるという悪循環に陥るというのが数日に1回起こっていました。

時には、私が「ちゃんとはっきり言いなさい」「何が言いたいの?」とやや強い口調でちーたらを問い詰める形となってしまい、さらにちーたらはぐずぐず・・・ようやく話してくれても、自分が考えていた要因とは違ってスッキリせず、さらにイライラ・・・ということもありました。

そんなときに先述したセミナーの話を聞き、これはまさに、問題が起こった作物に何か手当をしようとしているけど、根本である土に対応ができていないために、一旦その場はうまくいったように思えても、また新たな問題が発生するという状況を生み出している、ということに気がついたのです。

土を耕す ~10年後どんな家族でありたいか~

    そこでまず私は、「10年後どんな家族でありたいか」について考えてみることにしました。

    このビジョンがあってこそ、日々どんな行動をすべきか、つまり、どうやって土を耕せばよいかが見えてくると思ったからです。

    そして私が書き出したのは【対話を大事にする家族である】

    会話ではなく対話としたのは、ただ単に話をするのではなく、お互いの信頼関係をベースにコミュニケーションが取れる関係でありたいと考えたからです。

    併せて、10年後に自分自身がどうなっていたいかも書き出してみることにしました。

    すると、自分のことについては、なんとなく10年後実現しそうな気がしたのに対し、ありたい家族の姿については、今から子どもたちとの関係や関わり方に十分気を付けていないと実現できないのではないかという強い不安に駆られました。
    10年後のちーたらとおもちちゃんの年齢を書き出してみて、2人が少しずつ親の手を離れ、子ども→大人への移行期に差し掛かっているタイミングであるということを、改めて意識することができたのも大きかったのかもしれません。

    10年後に向けて今からできること

    10年後のありたい姿が見えてきたことで、今何をすればよいのかが少しずつ見えてきました。

    私が特に大事だと思ったのは「子どもたちとの信頼関係を築くこと」

    そして子どもたちとの信頼関係を築くうえで、何が大切なのか改めて考えてみたところ「叱らない」というワードが出てきました。

    以前ご紹介した『叱らない子育て』のなかで、怒りは人と人を引き離すというのをポイントとして挙げましたが、日々実践しているつもりになっていて、本当の意味で私はこれができていなかったのです。

    そこで、なぜ自分が怒ってしまうのかを考えてみたところ、自分がちーたらに対して「~べき」を課しすぎていることに気がつきました。

    例えば、「ご飯は残さず食べるべき」「着替えてから歯磨きをすべき(順番)」などなど。
    でもこれらは私がそう思っているだけであって、ちーたらの生死にかかわることではありません。
    またマナーの観点から気になることも、これまではその都度注意していましたが、叱って伝えることではないですし、何をそんなに躍起になっていたのか、客観的にみてみると、自分で自分の首を絞める状況になっているということに気づかされたのです。

    まずはやってみる。すぐに効果はでないけれど。

    そんな風に自分の行動に気づいてから、ちーたらへの接し方も変わってきました。

    これまでは保育園から帰ってくると「あれやった?これやった?」と矢継ぎ早に聞いていましたが、黙っていてもちーたらは自分のタイミングで行動しています。
    みんなで楽しく食事をしていると、残さずしっかり食べています。

    そして今回のテーマを考えるきっかけになった、言葉にできないイライラについても、ちーたらはしばらくすると自分で気持ちを落ち着けて「〇〇したかった」と伝えてくれるようになりました。

    そんなちーたらの様子を見て、私はちーたらのことをしっかり見れていなかったということに気づかされました。

    これからも様々な変化により、同じように悩み・衝突するタイミングが来ると思いますが、「10年後どのような家族でありたいか」を描きながら、日々家族と接して、我が家の土を耕し続けたいと考えています。

    みなさんは10年後どんな家族でありたいですか?ぜひ一度考えてみてください。

    そしてそこから見えてくる毎日の行動の積み重ねが、きっと10年後の家族の姿に繋がると思います。

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