『デュアルキャリア・カップル』

チーム育児

おはようございます!ちーたらのママです。

ブログを開設して、早7か月。先週は初めて投稿を逃してしまいました…この理由は別の機会にお話しますが、今日は先日読んで、ぜひ共働き子育て世帯の方に読んでほしいと思った1冊をご紹介したいと思います!

スポンサーリンク

この本を読んでほしい人

本書のタイトルである「デュアルキャリア」とは仕事と家庭の両立を指しますが、本書の特徴は単なる共働きパートナーではなく、「仕事上のキャリアを志向する」共働きパートナーにターゲットを置いている点にあります。つまり「育児に専念したいから仕事はほどほどでいい」という方ではなく、「仕事も家庭も充実させたい」と考えているパートナー向けの書籍です。

そこで本書を以下のような方にオススメしたいと思います。

  • 仕事と家庭の両方を充実させたいが、どうすればいいのかわからない
  • そろそろ仕事にも力を入れていきたいが、パートナーへの切り出し方に悩んでいる
  • 人生の転換期(結婚・出産・定年など)を迎え、仕事と家庭の両立について考えることを迫られている

人生のおける3つの転換期

本書によると人生には大きく3つの転換期があり、この転換期をパートナーでどう乗り越えていくかが仕事と家庭の両方を充実させるうえで大切だとしています。

  • 第1の転換期並行・独立したキャリアや人生からお互いを頼る状態への移行:子どもの誕生や仕事上での大きなチャンスなど、2人で直面する最初の大きなライフイベントが引き金となる
  • 第2の転換期…お互いの個性化:世間の要求や期待に合わせることをやめ、キャリア、人生、2人の関係に本当に望むものは何かを考えるとき
  • 第3の転換期…子どもたちが巣立つ、職場で1番のベテランとなるなど、これまでの2つの転換期で作られた役割を失ったときに、その喪失によってできたアイデンティティの空白を埋める時期

また、これら3つの転換期はつながっており、第1の転換期を乗り越えたあとも、時間が経つにつれて互いの役割に無理が生じ、それが不安の引き金となって次の転換期へとつながることや、それぞれの転換期における後悔やアンバランスを引きずったまま、そこから抜け出せないでいると、そこで一緒に進むことをやめてしまうと書かれています。

二人の協定づくり

仕事と家庭の充実を実現するうえで、どのようにして転換期を乗り越えていくか、特に第1の転換期をどのように乗り越えるかが、その後の転換期を乗り越えていくための重要なポイントとなりますが、この点について本書では”二人の協定作り”というツールを紹介しています。

二人の協定づくりでは、「価値観・限界・不安」の3つの分野について徹底的に話し合うことがベースとなっており、このツールを早く使う習慣が身についたカップルほど、スムーズに転換期を切り抜けることができ、すべてのライフステージで使えるというものですので、仕事と家庭の充実した両立に悩んでいる方は、ぜひ一度取り組んでみていただきたいと思います。

①価値観:何を幸せと感じ、何を誇りと思うのか?何に満足を感じるのか?いい人生とはどんな人生か?

②限界:地理的限界・時間的限界・在/不在に関する限界

③不安

どう話し合うか

二人の協定づくりにおいて欠かせない話合いですが、話合いの方法を間違ってしまうと、二人の間に修復できないほどの溝ができてしまうことにもなりかねません。

本書ではこの点について「どう話し合うか」も重要であるとしており、心理学者ジョン・ゴットマンの「黙示録の四騎士」を引用して以下4つの行動を避けるべきだとしています。

①侮辱 ②批判 ③事後弁護 ④壁をつくること

そしてこうした状況にならないために「思いやりを持つ・相手に集中する」ことが大切だと書かれています。特に”相手に集中する”については、メール・SNSなど外部との接続が途絶えることのない現代において難しくなっていることから、より意識して行う必要があるとしています。

一緒に選ぶための5つの問い

また話し合いを行ううえで、自分が家庭と仕事に何を求めているのかをきちんと把握できていない方もいるのではないかと思います。そのような場合には、以下の5つの問いについて考えてみるとよいと書かれています。

①キャリアにおける明確な目標が一つ以上あるか?

②どれだけ意欲があるか?

③子どもがいる場合、親としてどのような役割を引き受けたいか?

④パートナーとの関係においてどの側面が1番大切か?

⑤他に大切なものはあるか?

まとめ

まだまだご紹介したい内容がたくさんありますが、気になった方はぜひ一度本書を手に取っていただきたいと思いますので、ブログでのご紹介はこの辺りにしておきます。

これまで仕事と家庭の両立に関する書籍はたくさん読んできましたが、個人ではなく「デュアルカップル」に焦点を当てて書かれている本書は、これまでの両立本とは一線を画す内容になっているのではないかと思います。特に単なる家事育児の分担を超えて、カップルで継続的に話し合いを続け転換期を乗り越えていく、というのは実体験からも非常に共感できるところでした

現在、我が家も転換期を迎えており、この点についてどのように話し合いを進め、2人でどんな協定を作ったのか、別の機会にご紹介したいと思います!では、また来週♪

コメント