働き方について考える

キャリア観

こんにちは!ちーたらのママです。
私が最後にブログを更新してからなんと約1年も経っていました・・・
大手企業に転職して約1年。怒涛の毎日ですが、徐々に落ち着きを取り戻している今日この頃です。

とはいえ、働き方については理想が実現できている部分とそうでない部分があり、特に忙しかったこの数か月はいろいろとモヤモヤしていました。
おそらく4月に復職されてご自身の働き方についてモヤモヤされているワーママの方も多いと思いますので、今日は共働き世帯の【働き方】について少し考えてみたいと思います。

  • 新しい環境で仕事を始めた方
  • 今の仕事にモヤモヤを感じている方

に読んでいただけると嬉しいです!

【自己紹介】
弁護士のパパ(34歳)・キャリアコンサルタント(メーカー勤務)のママ(34歳)・長男(5歳)(愛称:ちーたら)・長女(1歳)(愛称:おもちちゃん)の4人家族。
家族みんなの幸せ向上のため、チーム育児を実践中!同じ悩みを抱える共働き子育て家庭の皆さんが幸せになれるように、チーム育児や子育ての役に立つ情報を発信しています。

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仕事と家庭の両立ってなんだろう?

共働き世帯にとっては【仕事と家庭の両立】は不可欠なものですが、【両立】について、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?

私は《仕事・家庭それぞれの状況について自分が満足できている状態》だと考えています。

しかしながら、これまで人事として仕事をしてきた中で、特に女性の【仕事と家庭の両立】には大きな壁があるように感じてきました。
具体的には、

  • 時短勤務をしているが、仕事量は通常勤務者と同じ。
    →結局、時短勤務者も残業して対応しないといけない。しかも、残業ができないことが重なると、与えられる仕事のレベルが下がり、単純な仕事しかやらせてもらえない。
  • 仕事が残業を前提に成り立っており、同僚たちも残業することが当たり前。
    →そもそも時短勤務者の肩身が狭い。
  • (多くの場合)パパも残業することが基本になっている。
    →ママのワンオペが当たり前になっており、育児の負担が多い。

その結果、
仕事も頑張りたいと思っているものの、育児に費やさなければならない時間を考慮して、仕事はそこそこに切り上げて育児に時間を割く。

それでも、育児にかかる負担も大きいために、家庭生活においても不満を抱えている・・・
というように、常に不満を抱えているワーママをこれまでたくさん見てきました。

私自身も、ちーたら(第1子)のときは時短勤務をしていたので、自分のキャリアについては「ちーたらがもう少し大きくなるまでは我慢だな」と考えていました。
それに対して、第2子のおもちちゃんの出産と仕事復帰に関しては、転職&フルタイムでのスタートだったので、「ある程度責任のある仕事をしながら、家庭生活もおろそかにしたくない」という思いを持って仕事を開始しました。

そのおかげか、現職では、これまでの経験を活かして、採用・教育両方の側面から組織と従業員一人ひとりの成長を考えることができるという、とてもやりがいのある仕事を任せてもらっているので、仕事内容については入社前に思い描いたことが実現できています。

一方で、【仕事と家庭の両立】については、当初思い描いていた以上にさまざまなハードルがあると感じました。たとえば・・・

  • 配属された部署が会社のなかでも特に残業が多い。
    →残業することが当たり前。定時後に仕事が飛んでくることもしばしば。
  • 組織が新しく上司も含めて仕事の全体感を理解している人がいない。
    →全員手探りで仕事を進めているために突発的な対応が多い。
    →全員がいつも締め切りに追われて仕事をしている。
  • 在宅勤務ができる環境ではあるものの、自分以外のメンバーは出社。
    →ずっと在宅で仕事をするのは気を遣う。

この中で特に私が気になったのは【残業することが当たり前になっている】ということです。
私は新卒で入社した会社の上司から《決められた時間内で高いパフォーマンスを出せるのが優秀な人材である。時間をかけて仕事をすればいいというものではない》と口酸っぱく教えられてきましたので、残業しないことを前提に仕事を進め、成果をあげてきました。
なので、【残業することが当たり前。しかも残業した人が評価される】という今の状況には非常に違和感を感じているところです。

自分が大事にしたい《働き方》は何か?

このような職場環境で《働き方》についてモヤモヤしていたとき、出会ったのが1冊の本です。

タイトルは『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』です。

タイトルを見た瞬間、「今の自分のモヤモヤを解決ヒントが得られるかもしれない」と興奮して読み始めました。実際に本書を通して多くの気づきを得ることができましたので、その内容をご紹介したいと思います。

特に私の心に留まったのは、次の2点です。

  1. 働き方は「大切にしたいもの」で決まる
  2. ムリしない、ムリさせない

①働き方は「大切にしたいもの」で決まる

1点目は、「働き方は『大切にしたいもの』で決まる」です。

本書によると、働くことの目的を突き詰めると「私たちがこの人生で大切にしたいものは何か」という根本的な問いにたどりつくといいます。
そして本書にはデンマーク人のインタビューがたびたび登場するのですが、デンマーク人は芯のある人が多く、自分にとって大切なものを理解しており、優先順位をハッキリつけて取り組んでいる、と書かれていました。

みなさんは普段仕事をする上で、自分が大切にしたいものを考えたことがあるでしょうか?

私はこの本を読んで改めて自分の「大切にしたいもの」について考えてみました。
1番は家族、2番が仕事、3番目は自分の時間です。
その上で、この数か月を振り返ってみると、家族が1番であるにもかかわらず、仕事を優先するあまり家族との時間をおろそかにしていたこと、そしてそれが自分にとってストレスとなっていたことに気が付きました。

また、自分の大切にしたいもの、を死守するための覚悟ができていなかったことにも気づきました。
一人ひとり大事にしたいものは違いますので、周囲に合わせていては自分の大切にしたいものを死守することはできません。この1年は何とか会社に慣れようと必死になって周囲に合わせようとしてきましたが、これもまた自分にとって大きなストレスになっていたのだと思います。
もちろん組織に属する上では成果をあげ、組織に貢献することが重要ですが、成果を上げながらも「自分の大切にしたいもの」を死守するためにどのような働き方をすべきなのか、日々漫然と仕事をするのではなく、しっかりと目的意識を持って日々の仕事に臨む重要性を改めて感じました

②ムリしない、ムリさせない-相手の時間を尊重

2つ目は「ムリしない、ムリさせない」です。

本書によると、

デンマークではお互い4時ごろ帰宅するのが当たり前のため、勤務時間中は時間を意識し、お互いに負荷がかかることは自然にしなくなる。
”何をするときにも、それだけの時間をそのタスクにかける必要があるのか”、部下にお願いする際も”それだけの時間的コストを相手に払わせる必要が本当にあるのだろうか”を考えるようになる。

とのことです。

この章を読んでいて、自分の今のモヤモヤの正体の一つが「お互いが思いやりのある仕事ができていないこと」にあるということに気が付きました。
私は組織のメンバーにはそれぞれの事情があると思っていますので、基本的に定時外に仕事の依頼はしませんし、依頼するときも相手にそのゆとりがあるかなどを考慮してスケジュールに余裕をもって依頼しています。
しかし、今の組織にはそれができていない人が非常に多いのです。
これはメンバー一人ひとりに人間として思いやりがないという話ではなく、組織の問題によるところが大きいと考えています。

具体的には、

  • 組織が細分化されすぎていて、自分のやるべきことがみえない
    →途中で「あれもやらないといけない」ということに気付き突発的な対応になる。
  • 組織の中でマニュアル化・標準化が徹底されていない。
    →仕事が属人化しており、担当している人に聞かないと物事が進まない

が主な問題ではないかと考えています。
このような問題意識は、組織で働く人であれば思い当たる節があるのではないでしょうか。

もし、本書にあるようにお互いがお互いに仕事以外の時間があるということを意識すれば、業務時間内の仕事の使い方は変わるように思いますし、働き方改革につながる視点でもあるのではないか、と個人的には考えているところです。

まとめ

今日は久しぶりの投稿で【働き方】について考えてみました。
こうしてブログを書くことも自分の時間ですが、この1年「忙しさ」にかこつけて、自分の時間を確保しようという覚悟が持てていなかったことに気がつきました。

「自分が大切にしたいものは何か」を考え、それを死守するための働き方を考える。

そうすることでご自身の【働き方】について見えてくるものがあるのではないかと思います。

ぜひ一度皆さんも「理想の働き方」について考えてみてください。それでは、また♪

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