当事者意識の重要性

当事者意識 キャリア観

おはようございます。ちーたらのママです。

突然ですが、みなさんは普段当事者意識を持って日々を過ごしているでしょうか?

先週、キャリア開発研修の社内講師をやっていて、当事者意識について考えることがあったので今日はそのお話をしたいと思います。

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当事者意識とは

当事者意識とは、出来事に対して「自分で変えられる」「自分の問題としてなんとかしよう」と思う意識のことです。

この対極にあるのはそのような出来事が起こった時に自分の外にある問題として対処をしてしまう「他人事」や例えば人間関係で悩んでいるときに、いかに周囲が悪い人か、いかに仕事が面白くなくなってきているかを語るといった「被害者意識」にあるといえます。

先日社内講師として、昇格者の方を対象にキャリア開発研修を実施しました。キャリア開発研修では、これまでの自分と向き合うことが肝となってくるので、「当事者意識」を持つことの重要性を最初にお話し、研修は当事者意識を持って取り組むワークを中心に構成しました。

最初は普段なかなかそのような意識を持って考えることがない、ということで苦戦されている方が多かったですが、受講後は「こんなに自分のことをちゃんと考えたのは初めてだ」ということで非常にイキイキとした表情をして研修会場を後にしていました。

この様子を見ていて、当事者意識を持つことの重要性を多くの人に感じてもらいたいと考え、今回記事にすることにしました。

過去の私

さも自分はずっと当事者意識を持ってきたかのように聞こえるかもしれませんが、昔の私は今と全く違っていました。いつも他人事思考で、日々起こることや状況をすべて自分の外にある出来事として捉えていました。常にイライラしていて、そんな自分のことも好きになれませんでした。

「このままじゃダメだ」そう思い、色々な書籍を読み漁りました。大学3年生頃だったと思います。そこから見えてきたものは、自分に矢印を向ける、つまり当事者意識を持たないと何も変わらないということでした。

そこから当事者意識を意識しながら行動するようになりました。つい他人事で考えたくなってしまうときでも当事者意識を持つことで自分の言動が変わっていることに気付き、人生を前向きに楽しめるようになってきました。自分で自分の人生をコントロールできている、そんな感覚が芽生えてきました。

そして、数年後キャリアコンサルタントの勉強をしたとき、「当事者意識の重要性」について改めて学び、「まさにこれだ!!」と感じたのです。

自己概念の成長

私が学んだJCDA(日本キャリア開発協会)では「自己概念の成長」という考え方を非常に重視しています。自己概念とは、「自分と自分を含む世界をどう捉えているか」ということであり、その捉え方は”ありたい自分”によって影響を受けるとされています。自己概念は成長する力を内包しており、そのために大事なのが当事者意識を持つことなのです。

普段私たちがやり取りしている中では表面的、習慣的な状況から語られることがほとんどです。しかしこのように自分の外にある問題として出来事を捉えていると、一向に状況を変えることはできません。愚痴を言ったらその場ではスッキリするかもしれませんが、状況は何も変わらないので、また同じような愚痴がうまれてくるのはこのためです。

一方で、「なぜそんな状況を不満に思うのか」「自分の自己概念のどこに影響をしているのか」と当事者意識を持って向き合うことで、こうした状況に自分なりに対応することができるようになってくるのです。

しかしながら、当事者意識を持つことは時として不安を引き起こすことがあります。そんなときでも出来事と当事者意識を持って向き合うために必要なのは、「信頼できる他者の存在である」とアメリカの心理学者ロロ・メイは言っています。

私たちキャリアコンサルタントには自分自身が当事者意識を志すことが求められるとともに、相談者にも当事者意識を促す関わりが求められています。そのための前提として相談者と信頼関係を築くことが重要であり、そのための関わり方についても習得することとなっています。

もちろん、キャリアコンサルタントだけでなく、パートナーや友人、上司や同僚など日常生活のなかでも信頼できる他者となる方はいますので、当事者意識を持って話をできる相手がいれば聞いてもらうというのも一案かもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

改めて、みなさんは普段日々起こる出来事とどのように向き合っているでしょうか?

イライラしたり、モヤモヤしたりするのは当事者意識を持てていないことが原因かもしれません。そんなときは少し自分に矢印を向けてみてください。

ちなみに、他人事や被害者意識を持ってしまうことはその人が弱いからでもパーソナリティに歪みがあるからでもありません。誰しもにそうした側面があることを理解しながら、当事者意識を志すということを意識していただけると良いかと思います。

当事者意識を持つことの重要性を多くの人に知ってもらい、自分らしくイキイキと過ごせる世の中できるよう、今後も情報発信していきます!

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