こんばんは!ちーたらのパパです。
メーカーで働くようになってから、お昼休みやスキマ時間に読書をするようになりました。
このブログでも、僕が読んだ本の紹介とそこから得られた気づきなどを紹介していきます!
今回紹介する本はこちら!
あらすじ
「2021年上半期ベストセラー」などとして話題になった本書。書店で目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
本書の著者は、スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセン。本書では、精神科医としての立場から、スマホを始めとするデジタル機器が脳にどのような影響を与えるのかについて、様々な研究結果に基づいて述べられています。
本書から得られた気づき
"人間は現代社会に適応するようには進化していない"
本書の冒頭で、人類の歴史という観点から見たときに、スマホが当たり前になった現代の世界がどのように位置づけられるのかが、ある比喩を用いて説明されます。
そして、現代社会は、”進化の見地から見れば一瞬のようなもの”であって、それゆえに、”人間は現代社会に適応するようには進化していない”と述べられます。
例えば、ランチを食べてお腹いっぱいのはずなのに、つい帰りのコンビニでデザートを買ってしまうという経験をされたことのある方も多いのではないでしょうか。僕はよくあります(笑)
このような事柄をすべて脳の働きという観点から説明できるわけではないとは思いますが、人間の脳は、生き延びるために少しでも多くのカロリーを摂取することを求めているのだと考えれば、納得できる部分もあるように感じました。
この部分については、ちょうどAudibleでユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史」を聴いていたこともあり、「あぁなるほど」と感心しました。
ちなみに、サピエンス全史の感想については、僕のTwitter(ID:@chitara0607)に投稿していますので、よろしければご覧ください!
スマホは集中力を阻害する
移動時間や休憩時間など、ちょっと時間ができたら、すぐにスマホに手が伸びてしまう。
こういった経験は、現代社会に暮らす僕たちにとっては、一度は経験のあることではないでしょうか。
本書では、このようにスマホやSNSが私たちの脳を”ハッキング”し、集中力を阻害していることが、様々な研究結果に基づいて述べられています。
報酬中枢を煽るSNS
特に僕が恐ろしいと感じたのはSNSについての記述です。
SNSをやっている方であれば、「もしかしたらいいねがついてるかも」とか、「友達は今何をやってるんだろう」などと、1日に何度もスマホをいじってしまうということもあると思います。
僕自身、ブログを始めたことをきっかけに、TwitterやInstagramのアカウントを開設し、何かイベントがあるときに投稿をするようになりました。その結果、投稿した後、「いいね」がついていないか気になったり、インプレッション数を見てしまったりと、すっかりSNSにハマってしまっています。
この点について、本書には以下のような記述があります。
このような企業(注ーフェイスブックなど)の多くは行動科学や脳科学の専門家を雇っている。そのアプリが極力効果的に脳の報酬システムを直撃し、最大限の依存性を実現するためにだ。
この部分の記述を見たとき、まさにこうした企業の思う壺になっていると恐ろしくなりました…。本当にSNSとの付き合い方には気を付けなければなりませんね…。
スマホは人間の注意を引き付ける
そして、このようなSNSを始めとするスマホの魅力の結果、スマホが人間の集中力を阻害することについても述べられています。
この点については、次の2つの調査結果が特に印象的でした。
まずは大学生の記憶力と集中力への影響を調査したという調査結果。
この調査結果によると、”スマホを教室の外に置いた学生の方が、サイレントモードにしてポケットにしまった学生よりもよい結果が出た”そうです。
もう一つが、会話への影響力についての調査結果です。
この調査では、ディナーの最中にスマホをテーブル上に置くよう指示されたグループとスマホを取り出さないよう指示されたグループに分け、食後にディナーの感想を調査した結果、前者のグループは”ディナーがいまいちだったと感じていた”とのことです。
僕自身は、人と会って食事をするときなどは、「つまらないと思ってるように見えるかな」と思い、なるべくスマホを触らないように心掛けているのですが、テーブルの上にスマホが置いてあるだけで、会話に影響があるとは驚きでした。
最近では、飲み会で一緒にYouTubeの動画を見て盛り上がるなんて場面に遭遇することもありますが、僕個人としては、やはり目の前にいる人との会話を楽しみたいと改めて感じました。
こうした調査結果を目の当たりにすると、仕事や勉強で成功を収めるためにも、家族や友人との良好な関係性を維持するためにも、スマホとの付き合い方は考え直さないといけないと感じました。
子どもへの影響も大きい
上記の通り、大人の集中力に悪影響を及ぼしているスマホ。当然、スマホが子どもに与える影響も無視できません。
本書でも複数の調査結果が紹介されていますが、その中の一つとしてイギリスの学校の例が紹介されています。それによると、”ロンドン、マンチェスター、バーミンガム、レスターにある複数の学校でスマホの使用を禁止した。生徒たちは朝スマホを預け、学校が終わると返してもらう。その結果、成績が上がった”のだそうです。
こうした調査結果については、「因果関係がない」など、いろんな意見があるところかもしれません。
個人的には、大人になってから仕事や資格の勉強をしている今、ついスマホをいじってしまって集中力が続かないということを身をもって経験していますので、まして子どもの勉強に対する影響は非常に大きいのだろうと感じます。
特に子どもに対する影響を考えるとき、”研究には時間がかかる”ことを忘れてはいけないと思います。スマホを始めとする最新技術が子どもに対してどのような影響を及ぼすかを調査するためには、長い年月がかかるのですから、際限なく子どもにスマホを与えることが、将来子どもにどう影響するかは誰にもわからないわけです。
この意味でも、子どもとスマホの付き合い方については、大人が注意して見守っていかなければならないと強く感じました。
少しの運動でも効果的
運動が体や脳にとって良いことは、何となく同意できるところではないかと思います。
本書では、運動に関して、少しの運動、たった数分程度の運動であっても、集中力の改善に効果があることを示す調査結果が複数紹介されています。
これはなかなか時間の取れない社会人には朗報ですね!
僕もこの本を読んでからお昼休みにちょっとしたストレッチなどの運動をするようになりました。
目覚ましい効果が実感としてあるわけではないですが、食後で眠くなるなんてことはなくなったような気がしています。
ちーたらん家のスマホとの付き合い方
家族と一緒にいるときはスマホを触らない
我が家では、基本的に家族で一緒にいるときはスマホを触らないようにしています。
外出先で調べものをするときなど、必要に迫られることもありますが、それ以外のときは、基本的にスマホはリビングテーブルの上に置いて、家族の会話やちーたらとの遊びを楽しむように心がけています。
我が家も、多くのご家庭と同じようにインターネットで買い物をすることは多いですが、それも仕事の休憩時間など一人でいるときやちーたらが寝た後にまとめて注文するようにしています。
ただ、この点については、我が家では僕の方がSNSが好きなので、ちーたらが一人で遊んでくれているときなど、スキマ時間があればスマホを触ってしまっていることが多いです…。特にここ最近はブログを始めたこともあって、以前よりスマホやパソコンを触る時間が増えてしまっている気がします。
そのせいでちーたらに「ケータイ見ないで!」なんて言われてしまうことも…。
「スマホに子守をさせないで」なんて言われますが、まずは大人がスマホとの付き合い方を見直さなければならないなと反省する日々です。
スマホを見るときも終了時間をあらかじめ決めておく
スマホに限らず、我が家でもアニメや映画などのメディアを見ることはあります。
そういうときも、「じゃあこの番組が終わったら終わりにしようね」とか、「時計の針が○○になったら消そうね」などと終わる時間をあらかじめ決めるようにしています。
以前は、突然テレビを切ってしまい、ちーたらが泣き叫ぶなんていうこともよくありました。
今では、前もって終了時間を伝えておくことで、ちーたら本人も心の準備をすることができるのか、テレビやスマホを見たいと言って泣くことはなくなりました。
外出時は絵本やおもちゃを持ち歩く
子育て中のお父さんお母さんがスマホに頼りたくなるのは、やっぱり外出時に子どもがぐずり始めたときではないかと思います。
我が家では、病院の待ち時間や飲食店でご飯が運ばれてくるのを待つときなど時間をつぶさないといけないときに備えて、絵本やおもちゃを持ち運ぶようにしています。
最近のお気に入りは、以前のブログでも紹介した木でできた小さい積木です。
他にも絵本やシールブックなど、その時々にちーたらが一番気に入っているものを持ち運ぶようにしています。
シールブックについて言えば、一時期「かおノート」シリーズにハマっていました。シールブックは、シールを剥がす作業が没頭できるらしく、集中して遊んでくれますし、100均にもクオリティの高いものが売ってるので、おススメですよ!
まとめ
以上、「スマホ脳」の感想とちーたらん家のスマホとの付き合い方についてお話しました。
スマホとの付き合い方については、周りの子育て世代の方の話を聞いても、家庭によって考え方は様々だと感じています。先日、ネットニュースでも、「子どもには最新技術に触れさせる方が良い」という趣旨のお母さんのコメントが紹介されているのを見て、僕たちとは正反対の考え方の人もいるんだなと改めて感じたところです。
スマホとの付き合い方に限らず子育てには正解はないと思いますが、今回の記事や今回紹介した「スマホ脳」が皆さんの参考になれば嬉しいです!
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